自民党が議席独占を狙い、21年ぶりに候補者2人を擁立した参院選広島選挙区(改選数2)で新人が急速に支持を広げ、ベテラン現職の陣営に激震が走っている。産経新聞社とFNNが実施した終盤情勢調査では自民新人が混戦から頭一つ抜け出し、自民現職と無所属現職の野党統一候補が僅差で追う展開だ。
自民現職は当選5回で、岸田派(宏池会)幹部。同派を率いるのは広島を地盤とする岸田文雄政調会長だ。県連や地元国会議員の大半の支持を受け、優勢に選挙戦を展開するとみられていた。
ところが6、7両日の前回情勢調査でトップに立ちながらもほぼ横一線となり、今回調査で自民新人に逆転された。政権批判票や労働組合の組織票を固める無所属現職にも追い上げられている。自民現職の陣営は「最悪の事態を想定しないといけない」と危機感を強める。岸田氏自ら東京の秘書を地元に張り付かせたほか、派幹部らが投票日前日まで応援に入る予定だ。
岸田氏は「ポスト安倍」に意欲を見せるが、党内では「おひざ元の広島で現職が落ちることになれば求心力は低下する」との声も上がり始めている。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース